台湾・日本 大学間国際交流懇談会が盛大に開催

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会場となった法政大学市ヶ谷キャンパス
会場となった法政大学市ヶ谷キャンパス
淡江大学李佩華国際長兼日本台湾教育センター長
淡江大学李佩華国際長兼日本台湾教育センター長
法政大学金原瑞人国際戦略機構長
法政大学金原瑞人国際戦略機構長

~台湾9、日本16の有名国公私立大学が集い 留学最新情報を交換~
日本台湾教育センター(日本事務所:法政大学市ヶ谷キャンパス富士見坂校舎内)が主催する台湾・日本大学間国際交流懇談会が、法政大学市ヶ谷キャンパスで6月21日、開催され、台湾から9大学、日本から16大学の国際交流担

当者・教職員が出席した。
これほどの規模の懇談会は初の試みとあって、出席者は留学最新情報の交換や今後の交流に向け、熱心に話し合っていた。
ちなみに、日本台湾教育センターは、台湾教育部(文部科学省に該当)の委託を受け、日台の学生交流の推進に取り組む淡江大学が、姉妹校である法政大学の協力を得て昨年、設立した。
司会は、懇談会の開催準備に尽力した法政大学国際交流センター国際交流課高橋健悦課長が務めた。
冒頭の挨拶を行った淡江大学李佩華国際長兼日本台湾教育センター長は、日本と台湾の親密度の高さなど、交流の背景に触れながら日本台湾教育センターの目的な3つあるとした。
「1つは、日本と台湾の学術交流関係を深めていくこと、2つ目は、中国語の勉強の推進、3つ目は、日本に台湾の高等教育を広めること。今回は台湾から9つの大学、15人の参加者がお越しくださり、日本からは16の大学から23人の国際交流担当者がお越しくださいました。これを機に今後、より密接な交流を推進していけたらと思います」(李佩華センター長)
これを受けて法政大学金原瑞人国際戦略機構長は、2011年3月11日の東日本大震災時の台湾からの多額の義援金のお礼を述べた後、「明日、6月22日は台湾留学説明会( 法政大学外濠校舎)が開かれ、台湾の先生方が大勢参加されます。情報交換などを通して台湾の大学との交流が一層、活発になれば幸いです」と歓迎の言葉を述べた。

台北駐日経済文化代表処の林世英教育組副組長(右)
台北駐日経済文化代表処の林世英教育組副組長(右)

最後に、台北駐日経済文化代表処の林世英教育組副組長が「国際交流については4つの考え方があります」と述べ、1つは資料収集、2つ目はお互いによく話し合い、ディスカッションをすること、3つ目は具体的な計画の必要性、4つ目は立てたら計画通り実践すること、を挙げた。その上で「私たち行政は1つ目はやりますが2つ目から4つ目までは皆様方に力を入れてもらいたい。今後、台湾の大学と交流を始めた時に何か必要なことがあったら連絡してください」と関係者を激励した。

記念品贈呈の様子
記念品贈呈の様子
ブースでの懇談の様子
ブースでの懇談の様子

前後して、日本の16大学、台湾の9大学の担当者(※)の紹介が行われた。また、台湾の9大学から日本の各大学に対して記念品が贈呈された。
懇談会は、台湾の大学が3大学ずつA~Cの3つのブロックに分けられ、一方、5~6大学ごとにグループ分けされた日本の大学がそのブロックを20分ごとに交代しながら回る方法が取られ、各ブロックでは、大学の特徴、短期留学生制度、交換留学生等の現状、中国語について、学費の問題など様々な質問が行われ、台湾側の担当者が丁寧に答えていた。感想を聞いてみた。

慶応大学日吉学生部国際担当海老原肇さん(右)
慶応大学日吉学生部国際担当海老原肇さん(右)
中央学院大学国際交流センター
中央学院大学国際交流センター
国立高雄師範大学呉連賞副学長
国立高雄師範大学呉連賞副学長

「台湾大学と協定を結んでいて交流がありますが、今日は貴重な情報が得られました。交換留学生は2人や3人程度が学内選考され、多くが落ちて台湾留学を諦めてしまうわけですが、アメリカやヨーロッパのように斡旋業者さんはいませんが、個人でコンタクトを取る方法がちゃんとあるということでした。良かったです」(慶応大学日吉学生部国際担当海老原肇さん)
「淡江大学と協定を結んでいます。今回、初参加で戸惑いもありましたが、様々な大学の留学の様子も分かりましたし、学生にぜひ行って欲しいと思いますが、まずは、担当者の方とご挨拶ができたのが一番の成果です」(中央学院大学国際交流センター)
閉会の挨拶は、国立高雄師範大学呉連賞副学長だった。

日本台湾教育センター郭艶娜日本事務所主任
日本台湾教育センター郭艶娜日本事務所主任
淡江大学李佩華国際長兼日本台湾教育センター長
淡江大学李佩華国際長兼日本台湾教育センター長
留学生説明会の様子
留学生説明会の様子
面談の様子
面談の様子

翌6月22日、台湾留学生説明会が予定通り行われた。台湾9大学の担当者は、会場に面談スペースを準備して学生を待った。
冒頭に日本台湾教育センター郭艶娜日本事務所主任から、1日の進行が説明された。開会の挨拶は、淡江大学李佩華国際長兼日本台湾教育センター長だった。午前11時過ぎからから大スクリーンを使った台湾9大学のプレゼンテーションが行われた。大学の特徴や留学生の現状、中国語センターなどの情報に留学希望の学生たちは熱心に耳を傾けていた。
この後、各ブースでの自由面談の時間となった。
大学の国際交流担当者、留学希望の学生にとって、日本台湾教育センターが実施したこの2日間に及ぶイベントは、極めて有意義なものとなった。